■「本当にファンタスティック」だった世界有数のカンテラ

―ーレアル・マドリーのカンテラでプレーしてみて、ビッグクラブの待遇というのは実際にどういうものなのでしょうか?

「レアル・マドリーは世界有数のカンテラを誇っている。(待遇は)本当にファンタスティックだったよ。ただ、だからこそ、監督やコーチングスタッフの選手たちに対する要求は高い。日々の練習で、本当に多くが要求される。だけど、それこそが若い選手の成長にとっては重要なことなんだ」

――マドリーにはセルヒオ・ラモス、ルカ・モドリッチ、カリム・ベンゼマといったトッププレーヤーが所属していますが、同じ施設でトレーニングしている影響はあるのでしょうか?

「影響はあるけれど、同時に、レアル・マドリーで若い選手がトップチームに上がる意味を理解しなければいけないね。それは非常に難しいことだよ。マドリーやバルセロナ、世界最高峰のクラブでは、そういった現実がある。才能のある選手が集められていて、レベルはとても高い。若い選手たちは試合に出る必要がある。だから、レンタルで他クラブに行ったり、数年経ってから復帰したりということが起こるんだ」

――トップチームは非常にハイレベルであり、また世界中から選手を集められるという状況で、改めて若い選手たちにとって昇格はどういった意味を持つのでしょうか?

「それぞれの選手で考え方が違うとは思う。選手は、みんな、夢を持っているからね。でも、常にメンタル面で準備ができていなければいけない。当然、(トップ昇格は)難しい。一方で、(ダニ・)カルバハルや(アルバロ・)モラタのような好例もある。彼らのような選手を見て、若い選手は自分でモチベーションを保たなければいけない。それがレアル・マドリーのカンテラでプレーするということなんだ」

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