■高級ホテルにただで宿泊

 早速、TAMに文句のメールを出したのですが、返事は来ません。翌日も、翌々日もメールしましたが、ナシのつぶて。電話しても一向につながりません。

「まあ、仕方がない。現地に着いてからTAMのオフィスに行って交渉しよう」と思って僕はブラジルに向かいました。

 開幕前日、「さあ、これから交渉に行こう」と思っていたらTAMから再びメールが来て、「翌13日の早朝便に変更した。12日夜のホテルは当方で用意する」と言ってきました。僕のクレームメールはちゃんと届いていたようでした。

 というわけで、開幕戦を見てからTAMが指定してきたホテルに向かいました。グアルーリョス空港のそばの「マチス」という、パイロットやCAさんたちが泊まるホテルでした。

 夜遅く到着してレストランに入りましたが、さすがにホテルのレストランはかなり高額だったので一番安いスパゲッティを注文してベッドに入りました。

 僕はブラジルで35泊したんですが、結局、この時タダで泊めてもらったマチスが最も高級なホテルでした。オブリガード、TAM!

 高いホテルは遮音性が高く、静かなのでよく眠れます。ただ、サルヴァドール行きの便は朝の8時05分発なのでゆっくりはできなかったんですが……。

 その後も、TAMからは「予約を変更した」というメールが何度も来ました。そこで、飛行機に乗って空港に到着すると、その足で予約カウンターに立ち寄って予約状況を確認。変更されてしまっている場合は、その場で再変更させながらという旅になりました。しかし、大会のADカードを首からぶら下げているとチェックインも搭乗も最優先でしたから「空の旅」自体は快適そのものでした。

 さて、そういうわけで、6月13日は朝の6時前にホテル・マチスをチェックアウトしました。そこで、昨夜のスパゲッティ代を払おうとしたらこう言われました。

「食事代もすべて含まれてるんですよ。全部TAM持ちです」

 しもうた! それやったら、もっと高いものを食うとくんやった……。一生の後悔です。

PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2