【特別対談】岩本輝雄×渡邉晋「戦術・監督・ベガルタ」の画像
撮影:中地拓也

 3月某日、潮風が香る横浜・大さん橋で、2人の“戦術家”が顔をそろえた。

 一人は、専門誌やスポーツ紙でその戦術眼を披露する岩本輝雄(47)。もう一人は、2014年シーズンの途中から2019年シーズンまで我らがベガルタ仙台の指揮を執った渡邉晋(46)だ。
説明するまでもないが、2人は2001年からの3シーズン、杜の都のピッチで共に戦った仲。岩本が“黄金の左足”からマルコスにクロスを送れば、渡邉はリカルドらとともにゴール前で奮闘した姿は、今でも鮮明に記憶に残っているのではないだろうか。

 西京極でのJ1昇格、そして、大分でのJ2降格という天国と地獄を味わった2人。その後、両者は別々のサッカー人生を歩んだものの交友は続き、渡邉が仙台の監督になってからは、岩本は何度となくロッカールームやクラブハウスを訪れ、激励とちょっかい(⁉)を出していたという。
世界の最新戦術から、仙台での監督を通して感じた監督論まで、2人が忌憚なく考えをぶつけ合った対談は、近日公開します!

岩本輝雄
1972年5月2日、神奈川県生まれ。日本代表、9試合2点。1991年にJFL1部のフジタSC(現・湘南ベルマーレ)に入団。京都パープルサンガや川崎フロンターレなどを経て、2001年にベガルタ仙台に加入。仙台をJ1昇格に導くプレーのほか、仙台のJ1初ゴールを記録するなど、チームをけん引した。ニュージーランド1部リーグで2006-07シーズンに戦ったのを最後に、現在は戦術の分析に勢力を注いでいる。

渡邉晋
1973年10月10日、東京都生まれ。1996年に、駒澤大学からコンサドーレ札幌に入団。以後、ヴァンフォーレ甲府を経て2001年にベガルタ仙台に加入。2004年に現役を引退した。その後も仙台に残り、巡回コーチ、アカデミーコーチ、トップチームコーチを歴任し、2014年4月から監督に就任。2019年シーズンまでチームを率い、その間、天皇杯準優勝などチームの歴史に大きな足跡を残した。