サッカーでは、強いチームが必ず勝つとは限らない。だが、勝つチームを見ていると、勝利のために必要なものを備えていることが分かる。サッカージャーナリスト後藤健生が「勝つチームの共通点」を読み解く連載の最終回。舞台はWEリーグ、日テレ・東京ヴェルディベレーザ対サンフレッチェ広島レジーナの好勝負。猛暑の中でベテラン選手がひらめいた「頭脳的な守備」のアイディアとは?【第3回/全3回】
■WEリーグで実現した超名門対決! 3強を追う広島を封じたベレーザのクレバーな守備
さらにその翌日、10月11日にAGFフィールドで良い守備を見せたのはWEリーグの日テレ・東京ヴェルディベレーザだった。
この日の試合はWEリーグ・クラシエカップリーグステージの第6節。つまり、WEリーグのリーグカップでのサンフレッチェ広島レジーナとの対戦だった。
ベレーザは読売サッカークラブ(現東京ヴェルディ)の女子部門として発足し、数多くの女子サッカー界の名選手を生んだ超名門。WEリーグ発足後もINAC神戸レオネッサ、三菱重工浦和レッズレディースとともに3強を形成している。
一方、広島はサンフレッチェ広島の女子部門として誕生。男子と同じくピースウイング広島を本拠地としており、毎試合2000~3000人の観客を動員。WEリーグでは圧倒的な動員力を誇り、チーム力としても3強を追う一番手の位置に付けている。
ただ、今シーズンはベレーザはU-20ワールドカップに出場した日本代表(ヤングなでしこ)に3人の主力を送り出し、一方の広島もアジア大会に出場した日本代表に4人が参加。さらに李誠雅(リ・ソンア)が北朝鮮代表に招集されたため、チームづくりには苦しんでいた。
その両者の対決は、予想以上に激しい試合となった。
そんな中で目立ったのが、前半のベレーザのクレバーな守備だった。


























