“新生”サッカー日本代表は大丈夫か(2)半年留任の森保監督が狙う「アジアの頂点」、前回大会で露呈した欧州組のリアル!監督交代は11月に行うべしの画像
2027年1月に開催されるAFCアジアカップの大会終了まで、日本代表監督を務める森保一監督。半年後に去る監督の下で選手たちは戦えるのか。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカー日本代表のメンバーが発表された。ワールドカップを終え、「新生」日本代表となるはずだが、実際にはそうなってはいない。日本サッカー協会はなぜ、森保一監督に「半年間」という不可解な契約延長をオファーしたのか? その裏に見え隠れするランキング至上主義と、選手のモチベーション低下という致命的なリスクを、サッカージャーナリスト後藤健生が徹底的に暴き出す。【第2回/全3回】

■なぜ「異例の半年留任」なのか? 協会の指令に透けて見える“計算”の愚かさ

 森保一監督が“保守的な”メンバー選考を行ったのは日本サッカー協会からの指令に基づいたものだ。

 なぜ、ワールドカップ代表の指揮という重大な任務を2大会連続で担った森保監督が半年間留任という異例の処遇を受けたのか。それは、ご承知の通り2027年1月にサウジアラビアで開催されるアジアカップで優勝するという任務のためだった。

 アジアカップという大陸連盟主催の選手権はFIFAランキングのポイント上で重要視されるので、アジアカップで優勝することでランキングを上げる。そのことが、4年後の次期ワールドカップでのシードで有利に働くという計算らしい。

 たしかに、ワールドカップで上のポットに入れば、グル-プリーグで有利になるという理屈は分かる。

 だが、現段階では次期ワールドカップの参加国数も、ポット分けのレギュレーションも、まだ決まっていないのだ。もし、レギュレーションが2026年大会と同じだったとしても、最弱のはずのポット4からプレーオフを勝ち抜いたヨーロッパ勢(たとえばスウェーデン)が入ってくる可能性だってある。それなら、ポット分けやFIFAランキングを気にするよりは、4年後に再び決勝トーナメントに進出して、そこで1つ、2つの試合に勝ってベスト8(準々決勝)まで戦えるだけのチーム力向上を最優先とすべきではないのか?

 そして、4年後に向けてチーム力を上げていくためには、一刻も早く、大岩剛新監督のフル代表をスタートさせるべきではないのか?

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