代表メンバー発表へ!182cmの上田綺世はなぜ仏1部の大型DFを翻弄できたのか?合流直後からゴール量産!日本代表エース「2つの武器」【日本人ストライカー「世界基準へ」急進化!】(1)の画像
フランスの名門へ移籍直後、いきなりゴールを決めた上田綺世。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 かつては「攻撃的MF」ばかりだった欧州組の立ち位置が今、劇的な変化を遂げている。GK鈴木彩艶のプレミアリーグでの躍動、そしてフランス・リーグアンで強烈なインパクトを放つストライカー・上田綺世――。なぜ彼らは、屈強な猛者たちが集う世界最高峰の舞台で圧倒的な存在感を示せるのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が、上田の“垂直跳びヘッド”と絶妙な駆け引きから「欧州で勝ち抜くためのサバイバル術」をあぶり出す!

■GK&点取り屋も世界基準へ! 劇的に変わった日本人選手の立ち位置

 フランス・リーグアンの強豪LOSCリールに移籍してから公式戦2試合連続ゴールを決めていた上田綺世だったが、9月13日に行われたホームでの第3節トロワ戦では上田自身にはゴールは生まれなかった。しかし、相手守備ラインの裏に飛び出す上田のプレーが起点になって、オフサイド判定で取り消された“幻のゴール”などを含めて再三にわたり決定機をつくり、その存在感は圧倒的なものがあった。

 そして、新加入の選手とは思えないほど周囲とのコンビネーションも良く、リールの選手はボールを持つと、まず上田を見るという意識を共通して持っていた。

 かつて、日本人選手といえば攻撃的MFと同意語という時期があり、主戦場はオランダかベルギーのリーグ。あるいは、イタリアのセリエAだった(セリエAは現在よりもはるかにそのステータスが高かったが)。

 そんな中で、今では9人もの日本人選手が世界最高峰のイングランド・プレミアリーグに所属。各国のトップクラスのクラブに所属する日本人選手たちにとっては、UEFAチャンピオンズリーグに出場することも珍しいことではなくなった。

 同じ「海外組」と言っても、ヨーロッパにおける日本人選手の立ち位置は数年の間に大きく変わっているのだ。

 ポジション的に見ても、プレミアリーグで初めてプレーすることになった鈴木彩艶は若手GKとして世界的な注目を集めているし、初めての5大リーグ挑戦となったゴールゲッターの上田は合流早々から得点を積み重ねて「モンスター」と呼ばれるまでになった。

 日本人選手が守護神として、そして、点取り屋として期待されているのである。

 日本のサッカーの変化は、僕たちが思っている以上に早いテンポで進んでいるようだ。

 それがいつになるかは分からないが、いずれはチャンピオンズリーグで優勝を争うようなクラブでレギュラーポジションをつかむ日本人選手が現われることだろう。そして、そうなった時に初めて、日本代表も世界のトップを目指せるようになるはずだ。

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