浦和を劇的勝利に導いた“偶然の産物”とは? 曺貴裁監督「システムは重要ではない」発言に隠された本当の意味【J1浦和「鹿島戦」分析(2)】の画像
試合後、「システムを変えたことが、そんなに重要だったという感じはしません」と語った曺貴裁監督。その真意は?撮影/原壮史(Sony α1使用)

 明治安田J1リーグ第6節、浦和レッズは鹿島アントラーズの強力な攻撃陣を封じ込め、見事な勝利を収めた。試合当日の朝に曺貴裁(チョウ・キジェ)監督から突然告げられた「3バック」へのシステム変更。戸惑いながらも選手同士のコミュニケーションで対応し、見事な「連動」を生み出した選手たちだが、指揮官自身はこの大胆な決断をどう捉えていたのか。試合後の会見で語られた「システムは重要ではない」という言葉の真意と、浦和が直面しているチーム作りの現在地に迫る。

■「これが最終戦なら全部話しますが…監督としては話せないこともあります」

 このような質問から質疑応答ははじまった。

――試合のスタートから3バックにしたのはシーズンで初めてだと思うが、鹿島に勝つため、ということからもう少し深く、その選択の理由を教えてほしい。

曺監督「これが最終戦なら全部話しますが、これからの相手に対してということもあるので、監督としては話せないこともあります。現時点でどういう選手が調子が良くて、どういうやり方が彼らにとってウィーク(弱点)となるのかということをこの短い時間で考えて、最終的には今日の朝に決めました。

 結果はまったく違うほうに行っていた可能性もありますし、スタッフのみんなと話して、選手も呼んで理解してもらってやりましたが、その中で非常にいい対応をしてくれたと思います。ただ、僕はシステムというのは、みなさんが分かりやすい立ち位置に誰がいるかというだけで、その立ち位置のままプレーしていてうまくいくこともないとは言いませんが、選手がその役割をこなして試合に勝つ、ということがイコールだとは思っていません。システムを変えたことが、そんなに重要だったという感じはしません」

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