■「さすがザイオンに正GKを譲らなかった男」

 開幕戦での一発退場という悔しさを抱えていたマテウス・サヴィオは、ゴール直後に感情を爆発させた。一瞬にして局面をひっくり返した西川の芸術的なフィードに対し、SNS上では称賛のコメントが殺到している。

「素晴らしいキック、芸術作品」
「周ちゃん!!! これはアシストつ…かない…?」
「さすがザイオン(鈴木彩艶)に正ゴールキーパーの座を譲らなかった男、西川周作!!」
「まじエデルソン」
「ゴール後のサヴィオの喜び方が激しくて、本当に本当に報われて良かったと思って泣けた」

 同点に追いついて息を吹き返した浦和は、後半12分に再び谷村に勝ち越し弾を許すも、決して折れなかった。同19分にDF根本健太のゴールで再び同点に追いつくと、同26分にはFW南野遥海が値千金の逆転ゴールを奪取。壮絶なシーソーゲームを3-2で制し、ついに今季リーグ戦初勝利をもぎ取った。

 現・日本代表GKの鈴木彩艶が海外へ羽ばたくまで、浦和レッズにおける“高い壁”として君臨し続けた40歳の鉄人。その左足が描いた一本の放物線が、絶望の淵にあったチームを救い出す歓喜の狼煙となった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3