8月29日に行われたJ1リーグ第4節。浦和レッズが横浜F・マリノスとの激闘を3-2で制し、今季リーグ戦待望の初勝利を飾った。この逆転劇の口火を切った元日本代表GK・西川周作の“神の左足”による高精度ロングフィードが、大きな話題を呼んでいる。
開幕からまさかの3戦全敗、計11失点。どん底にあえぐチーム状況から、サポーターからは早くも新任の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督の退任を求める声すら上がり始めていた。天皇杯での勝利から中2日で迎えた本拠地・埼玉スタジアムでの大一番。相手は開幕2勝1敗と好調な横浜FMだ。
嫌なムードは前半38分に現実となる。横浜FMのFW谷村海那に鮮やかなトラップから豪快な先制ゴールを叩き込まれ、スタジアムは重苦しい空気に包まれた。
しかし、その不穏な空気を一振りで切り裂いたのが、最後尾にそびえ立つ背番号1だった。
失点からわずか2分後の前半40分。ペナルティーエリアを少し出た位置から、西川が左足を一閃。相手最終ラインの裏へ抜け出そうとするマテウス・サヴィオの進行方向へ、低い弾道のレーザービームのような極上のロングパスを送り込んだのだ。
スピードに乗ったマテウス・サヴィオは、この完璧なパスに追いつくと、ボックス内でバウンドしたボールをダイレクトでボレーシュート。横浜FMのGKルベン・ブランコの“超反応”に一度は弾かれたものの、こぼれ球を執念でゴールに押し込んだ。


























