■突きつけられた“確かな強さ”と“残酷な明暗”
同点に追いつき、良い流れで後半を迎えたはずの浦和。しかし、ここで「本当の強さ」をまざまざと見せつけたのは町田だった。
後半開始から投入された西村拓真が、後半9分に大仕事をやってのける。左サイドの相馬勇紀から送られたグラウンダーのクロスを豪快に叩き込み、町田が勝ち越しに成功。続く同16分には、コーナーキックの流れからネタ・ラヴィがダメ押しの3点目を奪い、一気に点差を広げてみせた。
あっという間に突き放された浦和は、後半23分、29分と立て続けに2枚替えのカードを切る。中盤の強度を高めるために瀬古樹を、そして金子により高い位置でアタックさせるために山根視来を投入。海外から復帰した2人の新戦力をピッチへ送り込み、前がかりになって必死にゴールを目指した。だが、町田の堅守の前に反撃の糸口をつかむことはできなかった。
対する町田の黒田剛監督は、後半43分に今夏浦和から移籍してきた松尾佑介に“古巣対決”での加入後初出場となる機会を与え、盤石の試合運びを見せる。アディショナルタイムにはCBの交代で時間を使い、したたかに試合をクローズさせた。
無傷の3連勝を飾った町田と、泥沼の3連敗に沈んだ浦和。国立の夜空の下で、両者の明暗は残酷なまでにくっきりと分かれた。
敗れた浦和は試合内容こそ上向いたものの、試合後に曺貴裁監督が「2か月弱で積み上げてきているものがまだ浸透していない」と語った通り、産みの苦しみが続いている。時間による戦術の浸透を待つよりも前に、好転の劇薬となる「1勝目」を、なんとしてでも早く掴み取りたいところだ。
■ 試合結果
FC町田ゼルビア 3-1 浦和レッズ
■ 得点者
8分:中村帆高(町田)
45+1分:渡邊凌磨(浦和)
54分:西村拓真(町田)
61分:ネタ・ラヴィ(町田)



































