■即戦力補強でセンターラインを強化

 補強は積極的だ。

 DFラインにはブラジル人CBダニーロを加えた。25年は今治の最終ラインを支えた選手で、J2・J3百年構想リーグでは水戸ホーリーホックでプレーした。183センチのサイズがあり、相手の攻撃を「個」で跳ね返すことができる。最終ラインのリーダーになり得る存在だ。

 MFにはユーリ・ララの名前がある。23年から25年まで横浜FCに在籍し、攻守に存在感を発揮したボランチだ。ボールを奪いきる力と、奪ったボールを展開する能力を備え、アタッキングサードへ飛び出していく感覚も鋭い。MF金子大毅、MF上原力也、MF井上潮音らボランチは揃っているが、ユーリ・ララの加入は頼もしい。

 前線にもブラジル人選手を迎えている。FWイアゴ・テレスとジョアン・ヴィクトルだ。

 イアゴ・テレスは左ウイングを主戦場とする。187センチのジョアン・ヴィクトルはCFだ。ストライカーでは同じブラジル人のFWマテウス・ペイショット、FW渡邉りょう、FW佐藤凌我、それにファジアーノ岡山から期限付き移籍で加入した太田龍之介らがいる。様々なタイプのFWが揃った。

 そして、MF乾貴士がやってきた。

 百年構想リーグは神戸に在籍したものの、この38歳は十分なプレータイムを得ることができなかった。だからといって、衰えが忍び寄っているわけではない。高い技術と戦術眼はトップクラスだ。

 秋葉監督とのタッグで、実績を残している。清水在籍時の23年に、サイドハーフからトップ下にコンバートされた。23年は10得点10アシスト、24年は5得点7アシストと数字を残し、24年のJ1昇格に貢献したのだった。

 百年構想リーグでチーム最多得点のブラジル人MFグスタボ・シルバが退団したが、その穴を埋める人材を獲得した。GK川島永嗣、ダニーロ、ユーリ・ララ、乾と、センターラインに芯が通った。あとは、豊富なタレントを秋葉監督がどのように起用していくのか。熱血漢の采配が興味深い。

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