【W杯】「めっちゃ泣いてしまった」惜敗ノルウェーを支えた“無所属”GK35歳、家族との涙の抱擁シーンに反響「今日もすごかった」「今大会のヒーローです」の画像
同国初のベスト8進出を果たしたノルウェー代表。イングランド代表に惜敗も、彼らは今大会のヒーローだった。 撮影/原壮史(Sony α1使用)

 現地時間7月11日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、ノルウェー代表は延長戦に及ぶ死闘の末、1-2でイングランド代表に惜敗した。激闘の試合直後、ノルウェーの守護神GKエルヤン・ニーランが見せた家族との涙の抱擁シーンに、世界中から大きな反響と称賛が寄せられている。

 ノルウェーにとっては28年ぶりに出場したW杯であり、ラウンド16で絶対王者ブラジルを倒しての史上初のベスト8進出。前線で圧倒的な存在感を放ちゴールを量産したアーリング・ハーランドや、中盤で高い技術と戦術眼を誇ったマルティン・ウーデゴールとともに、最後尾でゴールマウスに鍵をかけた35歳の守護神の活躍は、疑いようもなく今大会のハイライトの一つだった。

 この日の準々決勝でも、ニーランは強豪イングランドの猛攻に対し、再三にわたって素晴らしいセーブを連発していた。

 だが、決勝ゴールとなった延長前半3分の失点シーン。イングランドのモーガン・ロジャーズが放ったミドルシュートを弾いたところを、詰めていたジュード・ベリンガムに押し込まれてしまった。シュートには急激に落ちるドライブ回転がかかっており、反応した後に手元でボールが沈み込む非常に難しい軌道だった。とはいえ、キャッチが難しいのであれば、セオリー通り外側へボールを弾き出さなければならない場面でもあった。

 このワンシーンだけを切り取れば、確かにGKのミスだったかもしれない。しかしニーランはその後も決して下を向くことなく、高い集中力を維持。延長後半でも決定的なピンチを防ぐ好セーブを披露し、ホイッスルが鳴る最後の最後まで勇敢に戦い続けた。

 試合終了後、ピッチ上に崩れ落ちて涙を流したニーラン。悔しさを噛み殺し、どうにか気持ちを持ち直した彼が真っ先に向かったのは、愛する家族の待つ場所だった。スタンドの最前列まで歩み寄ると、自身の背番号が入ったユニフォームを着た子どもたちと、思いを確かめ合うように温かく力強いハグを交わしたのだ。

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