■ お世話になった原点の地で、後輩たちと交流
中村選手にとって、三菱養和SCは中学1年生から高校2年生でプロ入りを果たすまで、自身のプレースタイルの土台を築き上げたクラブ。多忙なスケジュールの合間を縫ってでも、お世話になった場所への感謝を自ら足を運び、自分の口で伝えたかったようだ。
この日は、体の治療を終えた足でグラウンドへ駆けつけた。恩師である生方チーフコーチの「今日はサインをすることは難しいけれど、動画や写真はSNSにバンバン載せて、敬斗の好感度を上げてください(笑)!」という声掛けで場が和むと、未来の日本代表を夢見る後輩たちとの「質問コーナー」がスタートした。
コーナーが進むにつれ、SNS等で情報が拡散されたのか、この日の練習日ではない子どもたちや父母たちも続々と集まってきたようで、グラウンドの周囲に見学者の数が増え続けていく。そんな熱気の中でも、中村選手は後輩たちとしっかりと目線を合わせ、一つひとつの問いに答えていった。
■ 「ステーキと焼肉が好き!」飾らない素顔
「これから中学生になるのですが、サッカーと勉強はどうやって両立していましたか?」という切実な質問には、「両立できていたか分からないけれど(笑)。養和まで1時間ぐらいかけて通っていたので、電車の中など合間の時間をうまく使って勉強していました」と、自身の日々を回想。言葉を交わした後には、笑顔でしっかりと握手を交わした。
一方で、ハプニングも。マイクを向けられた別の子どもが、大先輩を前にした緊張からか「中村敬斗、お疲れ様!」と元気よく呼び捨てにしてしまったのだ。恐縮する少年に、中村選手は笑顔で応じ、手を優しく握った。
また、「好きな食べ物は?」というかわいらしい質問には、「ステーキ!あとは焼肉も好きかな」とアスリートらしい一面を披露し、ここでも笑顔でコミュニケーション。ピッチ上での張り詰めた姿とは打って変わった飾らないやり取りに、会場は温かい笑いに包まれた。(取材協力/三菱養和会)
後編へ続く


























