■計算通りに勝点を積む「強者の戦い方」へのシフト
だが、2026年の大会の戦いは、それとはまったく違った。
日本代表はノックアウトステージでの戦いを常に視野に入れながら、計算しながら戦って勝点を積み重ねて2位突破を決めたのだ。
強豪オランダとの初戦でも日本は100%の力で戦ったわけではなかった。1点先制されてもすぐには選手交代を使わず、ピッチ上の選手たちがより攻撃的にプレーすることによって追いつき、2点目を失った後になってようやく森保一監督は次々と交代カードを切ってギアを上げて終了間際に同点ゴールを決めて勝点1を手にした。
そして、格下のチュニジアとの対戦では、早い時間に先制ゴールが決まったこともあって余裕を持って戦い、後半はしっかりとゲームをコントロールしながらも、さらに2ゴールを追加して快勝した。
そして、引き分けでも2位通過が決まる有利な状況で迎えたスウェーデン戦では、佐野海舟と冨安健洋という“守備の要”を休ませて戦って計算通り勝点1を追加して2位の座を確保した。佐野と冨安を休ませたのは、中3日で臨むブラジル戦を考えてのことであったろう。
つまり、これまでの大会と違って2026年の日本代表はノックアウトステージを見据えながら戦って、計算通りに勝点5を積み上げてグループステージ突破を決めたのだ。
ラウンド32でブラジルという世界的な強豪と当たってしまったため、成績的には前回並み(前回以下)だったとはいえ、戦いぶりはこれまでとはまったく違ったのである。


























