■世界最高峰の立ち位置へ「優勝への転機」の大会

「ノックアウトステージから本当のワールドカップが始まる」という言葉がある。

 優勝を狙うような強豪チームはグループステージの間に100%のコンディションにすることはない。そうした状態を1か月の大会期間を通じて維持するのは不可能だからだ。

 グループステージでは力をセーブし、クラブでの戦いで疲労の残る選手を調整させ、休ませるべき選手は休ませながら戦ってノックアウトステージに入る頃にピークを持ってくる。そして、強豪同士の激しい戦いに臨むのだ。

 グループステージでいくら素晴らしい試合をしても、それだけでは世界から高い評価を得ることは難しい。

 そういう意味で、日本代表が初めて本気でノックアウトステージのことを考えて、さまざまな計算をしながら「突破」を決めたことによって、日本はようやく優勝を狙うような強豪国と同じような立ち位置に立って戦えるようになったのだ。

 観戦する身としても、グループステージの最中の強豪チームのサポーターの気持ちがようやく分かった気がした。

 将来(4年後かもしれないし、さらにずっと遠い将来かもしれない)、日本が本当にワールドカップで優勝トロフィーを掲げる日が来たとしたら、そのときには2026年大会は「転機となった大会」として思い起こされることだろう。

つづく

(2)へ続く
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