■戦力はオランダに肉薄

 1点リードされた日本は、すぐに選手交代を使って全力で攻めにいったわけではない。それまで、守備でエネルギーを使っていた久保が攻撃に絡むなど、ピッチ上にいた選手がスタンスを変えることで同点ゴールを生み出すことに成功した。

 そして、再びリードされた後になって、森保監督は次々に攻撃的なカードを切って攻撃力を上げて、疲労の色も出てきたオランダを押し込み、クーマン監督に守備的なカードを切らせたのだ。

 攻撃的に行くのか、慎重に戦うべきか……。日本チームは、90分を通じてバランスを考えながら、計算しながら冷静に戦うことで勝点1を手に入れたのだ。

 森保監督とクーマン監督も、同じようなレベルで、慎重に戦うべきか、攻勢を強めるのか、駆け引きを繰り返した。

 もちろん、個人能力という面ではオランダは日本よりまだまだ1段階、2段階上のレベルにある。

 だが、チームとしての一体感や戦術的完成度を含めて考えれば、日本代表は戦力的にオランダに肉薄している。それが、後半45分の次々と試合の流れが変化していく名勝負を生んだのだ。

 4年前のドイツ戦、スペイン戦に比べて検証すれば、日本はヨーロッパの強豪との距離を詰めてきていることが分かる。「史上最強」は間違いない。

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