■森保監督が仕掛けた勝負

 まず、前田大然に代えて伊東純也を投入。

 5月31日のアイスランド戦では左シャドーで先発した伊東だったが、やはり、こうした1点を追う場面で彼を使う価値は大きい。前線で走力を生かして守備ができる前田を先発させて、伊東は切り札として取っておくのは正解だろう。

 さらに、75分には冨安健洋菅原由勢を投入。さらに、膝を傷めた久保に代えて小川航基を入れて上田との2トップに切り替える。

 2度目のビハインドでは、選手を交代させ、さらにシステムも変更して攻撃のギアを上げたのだ。そして、その結果として日本はそれ以降の時間は攻撃を続けた。

 一方、ロナルド・クーマン監督は守備的な交代を繰り返す。そして、日本が2トップにしたのに対応して3バックに切り替える。

 クーマン監督は、この守備的な交代で批判を浴びることになったようだが、相手が2トップに切り替えた終盤にDFを増やすのは定石のようなもの。もし、そうした変更をせずに追いつかれていたら、「なぜ変えなかったのか?」と批判されていたことだろう。

 そして、攻勢を強めた日本は89分に右CKから小川のヘディングによって貴重な同点ゴールを生み出した(得点者は最後にボールに触った鎌田大地だったが)。

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