■チュニジアは「決勝戦」のメンタルで向かってくる

 失ったものも、ある。

 久保建英が負傷交代を余儀なくされた。相手DFのタックルを受けて、左ひざを負傷したのである。

 ケガの具合が明らかになっていないため、現時点で「失った」とするのは早計かもしれない。ただ、オランダ戦から中6日で行なわれるチュニジア戦に、果たして間に合うかどうか。彼抜きで戦うことも、想定しておかなければならない。

 オランダ対日本と同日に行なわれた同グループのゲームでは、スウェーデンがチュニジアに5対1で大勝した。アフリカ予選を10戦無失点で乗りきり、守備力に定評のあるチュニジアだが、スウェーデンの直線的な攻撃の餌食となった。

 2失点目はGKのミスと言ってもいいもので、3失点目はGKからパスを受けたMFエリス・スキリがペナルティエリア手前でボールを奪われた。5失点目も自陣でのボールロストがきっかけとなった。スウェーデンの攻撃陣が好調さを印象付けたと同時に、チュニジアが自滅したと言ってもいい内容だった。

 ショッキングな大敗に、サブリ・ラムシ監督の更迭も噂される。いずれにしても、チュニジアにとっての日本戦は「決勝戦」だ。オランダとの最終戦を残している彼らにとって、日本戦は絶対に勝たなければならない戦いとなる。

 監督人事がどうなるとしても、自分たちが強みとする守備を整備して臨んでくるだろう。拙守が目立ったGKムヒブ・シャマクに代えて、前回大会の正GKアイメン・ダーメンがスタメンに名を連ねるはずだ。

 攻撃ではセットプレーがポイントになる。スウェーデン戦であげた唯一の得点は、ロングスローからの流れでゴール前に残っていたDFオマル・レキクが決めた。188センチの長身CBが、右サイドからのクロスにヘディングで合わせた。

 3バック中央に入るモンタサル・タルビも、191センチの高さを誇る。セットプレーは要警戒だ。

 オランダ戦よりも、ボールを保持する時間は長くなるだろう。日本にとっては、4年前のコスタリカ戦を教訓とする一戦だ。

 攻撃のポイントは、相手の守備ブロックの「間」へいかにボールを刺し込めるか。ボールを動かしながら縦へ入れるタイミングを探っていく。

 刺し込んだボールの受け手は、狭いスペースでターンする、コンビネーションを発揮する、といったプレーが求められる。このチームでは久保が得意としているもので、彼が欠場する場合は誰がシャドーに入るか。その人選は、チュニジア戦の成否を握る。

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