Jリーグが秋春制へと舵を切るための移行期間として行われた、前代未聞の特別シーズン「百年構想リーグ」。そこで日本サッカー界に提示されたのは、西日本のクラブが東日本のクラブを圧倒するという「西高東低」の残酷な現実だった。第1回では東西対決「西地区7勝3敗」という数字の裏側にある明暗を分析したが、第2回ではスタジアムで実際に目撃した「攻撃の迫力の差」、そして東日本クラブが陥った“堅牢すぎる罠”について、サッカージャーナリスト・後藤健生が掘り下げる。
■C大阪「前半3得点」の衝撃
「迫力の差」は、FC東京とセレッソ大阪の3-4位決定戦でも感じられた。
この試合は前半のうちにC大阪が3ゴールを決め、FC東京の反撃を1点に抑えて勝利したのだが、90分間を通じてはほぼ互角。シュート数とかCKの数といった数字では、むしろFC東京がかなり上回った試合だった。
FC東京は前半の5分に左CKからの混戦の中で佐藤恵允が押し込んだのだが、VARの介入によってオフサイドでゴールが取り消される不運なスタートとなった。オフサイド判定ながら、判定まで長い時間がかかり、オンフィールドレビューまで行われたきわどい判定だった。
そして、FC東京は10分にC大阪に先制ゴールを許してしまった。さらに33分には飛びこんだ櫻川ソロモンをGKの田中颯が止めてペナルティーを取られるという不運もあった。FC東京に少し運があったら、試合の結果は逆になっていたかもしれなかった。
だが、少ないチャンスを生かして前半のうちに3ゴールと畳みかけたC大阪の攻撃には迫力があった。
中盤で大きくパスを回しながら、トップ下の柴山昌也が絶妙なポジションでパスを受け、最前線の櫻川を飛びこませるというパターンもよく機能していた。














