■グループFのライバルたち

 日本とオランダが引き分けるという予測を立てた場合、がぜん重要度が増してくるのが、同じグループFのもう一戦、スウェーデンとチュニジアの激突だ。

 この一戦は、日本vsオランダ戦のわずか6時間後にキックオフされる。つまり両チームは、「同組のライバル同士が引き分け、勝ち点1ずつを分け合った」という結果を完全に知った状態でピッチに立つことになる。

 グループ内の2強と目されるオランダと日本がドローに終わったとなれば、スウェーデンとチュニジアにとって、グループ突破の星勘定は一気に変わる。互いに「この直接対決で何が何でも勝ち点3を奪えば、一気にグループ首位に躍り出られる」と色めき立つのは当然だ。日本戦のロースコアな展開とは真逆の、互いが牙を剥いてがむしゃらにゴールを狙いに行く、極めてアグレッシブな乱打戦になることが予想される。

 短期決戦のワールドカップでは、現地での環境適応という「小さな事象の積み重ね」が、勝敗を分ける決定的なディテールとなる。そう考えたとき、今回のロジックで圧倒的に有利なのはチュニジアだ。

 チュニジアは、この試合の開催会場となるメキシコ・モンテレイの地にいち早く入り、事前キャンプを張って過酷な気候に身体を完全に順応させている(※日本代表も事前合宿地に選んだ場所だ)。この、心身ともに慣れ親しんだ「準地元」のアドバンテージは、長距離移動直後のスウェーデンを凌駕するはずだ。

 さらに、過去のダイレクトな対戦成績でも、2勝1分1敗とわずかながらチュニジアがスウェーデンをリードしている。

 前編で取り上げたモロッコ同様、現在のチュニジアには欧州の最前線で生まれ育ち、トップリーグで日常的にプレーしている帰化・二重国籍の選手が多数する。北欧の堅守スウェーデン相手に、チュニジアが電撃的な勝利を収めても何ら不思議はない。ここでチュニジアが勝利(2)すれば、引き分けスタートとなった日本にとって、第2戦のチュニジア戦は文字通り大会の命運を分ける超難関の一戦となるだろう。

 今回の「ワールドカップ特別回」totoの購入締め切りは6月12日となっている。ネット決済による公式サイトでの販売は19時まで(コンビニ決済は17時10分まで)。くじ売り場は19時、コンビニの店頭端末での購入は18時30分までとなっている。

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