■裏腹の数値と勝点

 楽勝の試合などほとんどなかった。いくつもの試合で相手にボールを支配され、自陣で守る時間も短くはなかった。しかしチーム一丸となっての守備に穴はなく、全選手が献身的に戦った。そして決定的なピンチになっても、最後のところでGK早川友基がハイレベルなプレーで失点を許さなかった。2025シーズンを制覇したサッカーは、さらに磨きがかけられたように感じられた。

 昨年の鹿島は、全38試合を通じての「ボール支配率」が20クラブ中11位の50.2%だったが、今年のEAST18試合では54.6%と大きく上昇し、WESTを含めた全20クラブ中3位となった。それでも、「勝点91クラス」という圧倒的な成績のチームとは思えない「つつましさ」だ。

 ちなみに、1試合平均の「シュート数」では、昨年と同じ11.8本という数字が出ている。一方「被シュート数」は12.1本。鹿島は相手により多くのシュートを打たれているということになる。それでも「2021年の川崎クラス」の勝負強さだったのだ。

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