■塩貝健人の電撃移籍に見る「大学早期離脱」の是非

 2023年4月に國學院久我山高校から当時は関東大学リーグ3部にいた慶應義塾大学に入学した塩貝は、1年時には3部リーグでプレーして優勝(2部昇格)に貢献。2024年1月には早くも横浜F・マリノスの特別指定選手としてJ1リーグに出場した。

 そして、さらに同年8月には慶應大を休学してオランダ、エールディビジのNECナイメヘンに移籍すると、2026年1月にはドイツ・ブンデスリーガのVfLヴォルフスブルクに移籍したのだ。

 もし、塩貝がそのまま大学でプレーを続けていたら、今年が4年目だったはずだ。

 選手のキャリアを考えれば、大学で4年間を過ごすのは確かに回り道である。出場機会を増やすことは意味があるが、4年間も同年齢層の選手としかプレーしないのでは成長が妨げられる。大学を卒業したら、もう22歳という年齢になってしまう。

「大学で1、2年経験を積んで20歳前後でプロ入り」というのは正しい選択だろう。

 ただし、それでは大学チームにとってはチームづくりが難しくなってしまうし、大学リーグの人気が低迷するのも仕方のないことだ。昨年1部リーグに昇格した慶應大は1年で2部に降格してしまったが、塩貝が今でも慶應大でプレーを続けていたら慶應が降格することもなかっただろう。

つづく

 

(2)へ続く
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