■毎年ゼロから再構築…新陳代謝がもたらす「弊害」

 第2試合はほぼイーブンな戦いだったが、後半の立ち上がりの筑波大の攻勢を凌いだ日体大が49分に左からの攻撃で混戦をつくり、杉山幸一郎が蹴り込んで先制すると一挙に畳みかけ、56分には片野拓久が相手DFに向かってドリブルを仕掛けて見事にPKをゲット。片野自身が決めてリードを広げ、62分にもGKからのロングフィードで左からチャンスをつくり、最後は佐々木雄基がドリブルでDF2人を交わして決定的な3点目を決めた。

 ただ、公式記録によれば第1試合でのシュート数は東洋大の9本に対して国士舘大が5本。第2試合では3ゴールを奪って勝利した日体大もシュート数は5本。筑波大も6本で、各チームともなかなかシュートの形がつくれていなかった。

 現在の日本代表ではセンターバックの人材が豊富で、たとえ冨安健洋が不在だったとしても不安に思わせないほどの層の厚さを誇っている。

 それは、トップの日本代表だけでなく、下部リーグでも同じで、どのカテゴリーの試合を見ても優秀なDFが多く、攻撃陣がそれをなかなか崩し切れない試合が多い。この日の関東大学リーグの2試合もやはり守備陣が優位に立つ展開で終始した。

 大学チームというのは、毎年、4年生が卒業してチームを離れ、新入生が加わってくるので新しくチームをつくり直さなければならない。従って、4月、5月の段階ではまだまだチームづくりが始まったばかり。チームづくりはまず守備の組織づくりから入るのがセオリーだから、現段階で守備優位となっているのは理解できる。

 今後、チームづくりを進めて、秋の後半戦にはもっと攻撃的なプレーをたくさん見せてほしいものである。

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