後藤健生の「蹴球放浪記」第315回「味スタのトイレで神様・ジーコと遭遇」の巻(1)7751試合で「最高のプレー」だった1986年W杯の記憶の画像
筆者にとって生涯最高の試合、メキシコ・ワールドカップ準々決勝のフランス対ブラジル戦の入場券。提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生が世界中で観戦してきた数多の試合の中で、頂点に立つと考える好ゲームがある。1986年ワールドカップの一戦だ。その好ゲームを演じた名手との再会に、数々の伝説がよみがえった。

■鹿島の今季初黒星

 先日、東京・調布の味の素スタジアムで東京ヴェルディ鹿島アントラーズの試合がありました。

 DFの間でボールが動くと、連動して動き出す鹿島の前線……。さすが、首位を走る鹿島です。そして、19分に鹿島が先制。三竿健斗からのサイドチェンジのパスを受けた濃野公人がファーストタッチで相手DFをかわして師岡柊生につなぎ、師岡のクロスを鈴木優磨が折り返し、混戦の中で最後は起点をつくった濃野が決めました。

 しかし、この日の東京Vは集中力を切らすことなく戦い続けました。そして、組織的守備で相手のミスを引き出して熊取谷一星がロングシュートを決めて同点とすると、40分には右サイドを崩した松橋優安のクロスを吉田泰授が決めて逆転。

 その後、鹿島がなぜかミスを多発するようになり、70分には三竿が2枚目のイエローで退場。東京Vは最後まで崩れることなく、勝点3をつかみ取りました。

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