瀕死のトッテナムにおいて、ロベルト・デゼルビ新監督のもとで輝きを取り戻しつつある選手たちがいる。それがシャビ・シモンズとミッキー・ファン・デ・フェンだ。彼らは今夏のワールドカップ初戦で日本代表の前に立ちはだかるオランダ代表の主力。名将の指導で覚醒の兆しを見せる彼らの完全復活は、森保ジャパンにとって何を意味するのか。(文:田嶋コウスケ/英ロンドン駐在記者)
■「10番」シモンズとデゼルビの特別なつながり
そうした変化は、個々の選手のパフォーマンスにも少しずつ表れている。
なかでも分かりやすいのが、今夏のW杯で日本代表の前に立ちはだかるオランダ代表勢だ。
シャビ・シモンズはブライトン戦で1ゴール1アシスト。先制点の場面では左サイドからの精密なクロスでポロのゴールを生み出し、自らも後半に見事なミドルシュートを突き刺した。
試合前からデゼルビは、シモンズのような“10番”にはゴールとアシストが必要だと語っていた。「観客を喜ばせるためだけにプレーしてはだめだ。結果が必要だ」と。しかもデゼルビは、自分も現役時代に同じ10番の選手だったからこそ、シモンズと「特別なつながり」があるとも話している。監督からここまで明確な理解と信頼を受ければ、選手が伸び伸びするのは当然だろう。

















