順風満帆に見えた日本サッカー界に、久々の大事件が起きた。サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)を率いていたニルス・ニールセン監督の事実上の「更迭」である。男子代表であれば大騒ぎになるはずの解任劇だが、世間の反応はあまりにも静かだ。なぜアジアカップ優勝直後にクビを切られたのか? そして、この決断は男子代表の「次期監督選び」にまで影響を及ぼす恐れがあるという。サッカージャーナリスト後藤健生が、なでしこジャパン更迭劇の「深淵」と、次期監督人事の「行方」に斬り込む!
■WEリーグからの「抜てき」はあるか
次に考えられるのはWEリーグ等で実績のある監督ということになる。
たとえば、三菱重工浦和レッズレディースで、従来の日本の女子チームよりもフィジカル能力を生かしたスケールの大きなサッカーで新時代を築き上げた楠瀬直木監督(今シーズンから日テレ・東京ヴェルディベレーザ監督)である。
また、昨年はベレーザをWEリーグ発足後初めての優勝に導いた松田岳夫監督(今シーズンはセレッソ大阪ヤンマーレディース監督)も、かつてのテクニック重視のベレーザをより直線的な現代的サッカーに変えながら優勝を成し遂げた実績がある。
楠瀬氏も松田氏も、現在それぞれクラブとの契約があるので、代表監督就任のためにはクラブ側の理解も必要となるが、有力な候補であることは間違いない。
さらに、今季からINAC神戸レオネッサの監督に就任して、WEリーグで半ば独走状態で優勝戦線のトップを走っている宮本ともみ監督にも期待したいが、彼女の場合は、まだ監督としての経験が1年未満ということで、「将来の代表監督候補」という立場になるのではないだろうか?
もちろん、その他、女子チームの監督未経験の指導者も候補にはなる。池田前監督にしても、松田監督にしても、Jリーグでの指導経験のある人物だ。
いっそのこと、6~7月の北中米ワールドカップが終わってから、森保一監督にオファーすることだって考えられないことではないかもしれない(もっとも、森保監督のチームづくりには時間がかかるかもしれないが……)。















