■ビジターチーム選手との「トラブル」が続出
この方式を始めたのはイングランドのプレミアリーグだった。「ボールパーソン」は、クラブが試合の「補助係員」としてホームクラブが用意する。当然、クラブのユース選手などの場合が多い。そしてユース選手であっても地域の青少年であっても、ホームクラブの熱烈なファンであることに変わりはない。それがさまざまなトラブルの要因となった。
「ボールパーソン」とビジターチームの選手が起こしたトラブルは、挙げればきりがない。プレーを遅らせるためにわざとボールを渡さなかったり、ひどい例になるとボールの上に倒れ込んで妨害する「ボールパーソン」の体の下にあるボールを蹴り出そうとした選手が退場になったり…。
Jリーグでも、2020年に椅子に座ったまま、なかなかボールを渡そうとしなかった湘南ベルマーレの「ボールパーソン」に近寄ってきた横浜F・マリノスの選手が怒鳴り声を上げると、「ボールパーソン」がその選手の頭上越しに高くボールを投げた。
逆に、ホームチームに対しては、ものすごく素早く、ときにプレーの近くまで走っていってボールを渡す「ボールパーソン」もときどきいる。2012年には、ブラジルでの試合で、ボールがタッチラインに向かって飛んできたときにアウトする地点までボールを持ってものすごいダッシュで走り、すぐに選手に渡してそのスローインからホームチームの得点が生まれ、「ナイスアシスト」と称賛された女性もいた。






















