■日本の「ファウルの数」が増えた理由
だが、試合の一般的な状況としては、日本はイングランドのアプローチに簡単にボールを失い、また日本がイングランド選手にアプローチできてもなかなかボールを奪えなかった。イングランドの選手たちは、ボールを持つ日本選手の体を押しのけて、あるいは体を倒しながらボールをつついた。そしてイングランド・ボールのときにはボールと日本選手の間にしっかりと自分の体あるいは足を入れた。その結果、日本選手がボールを奪おうと無理をして、ファウルになることも多かった。この試合のファウルの数は、イングランドの7回に対し、日本は13回だった。
前述したCKの数(イングランド11本、日本1本)とともに、日本としては自陣でのFKをできうる限り減らさなければならない。この試合では、とくに終盤、残り10分となったときにイングランドが2人のCBを交代し、ハリー・マグワイア(194センチ)とダン・バーン(201センチ)を投入、CKやFKを生かしてヘディングで決めようという意図を明らかにした。
体が大きいだけでなく、ボールの落下点の判断が尋常ではないマグワイアが何回も頭に合わせ、危ない場面もあった。日本としては、「1点を守って勝とう」という試合の終盤で相手CKやFKの場面を増やしてはならないのである。
オーストラリアや韓国、サウジアラビアといった強豪であっても、アジアのチーム相手の試合では、日本がこれほど球際の争いで劣勢に立つことはない。ところがイングランド戦では完全に劣勢であり、その結果相手ボールを奪えず、「支配率68%×32%」という試合になり、結果として押し込まれ、攻撃回数を増やせないという形に結びついた。





























