■歴史にちなんだスタジアム名
「ハムデン・パーク」は、1903年、強豪アマチュア・クラブ「クイーンズパークFC」のホームスタジアムとして誕生した。クイーンズパークは1867年に誕生したスコットランド最古のサッカークラブであり、今日に至るその歴史の大半を「アマチュア」として活動してきた(2019年にプロ化)。アマチュアでありながらスコットランドの最強クラブとして20世紀初頭にかけて隆盛を誇った。
クラブは当初公園のグラウンドでプレーしていた(その公園がクイーンズパーク・レクリエーション・グラウンドと呼ばれていたことからクラブ名がつけられた)が、1873年には300メートルほど東の土地を専用グラウンドとして使うようになる。この場所は、17世紀の清教徒革命(英国内戦)の英雄ジョン・ハムデンの名から「ハムデン台地」と名づけられた場所から見渡すことができるので、「ハムデン・パーク」と名づけられた。
しかしスコットランドのサッカーが盛んになり、大きな観客を集める試合が増えるにつれ、クイーンズパークFCはその後2回にわたって近隣にグラウンドの場所を移し、1903年、最終的に現在の場所にスタジアムが完成した。前年、同じグラスゴーにあるレンジャーズFCが所有する「アイブロックス・スタジアム」で木造のスタンドが崩れ、25人が死亡し、517人が負傷するという惨事があった。その教訓を生かし、「ハムデン」の観客席は土塁を築いてそこに設置するという安全策が採られた。
つづく

















