■英国4協会の対戦の場

 サッカーの「母国」がイングランドであることは誰でも知っている。1863年、「The Football Association(FA)」が設立され、近代スポーツとしてのサッカーが誕生した。その初めての「国際試合」が、サッカー誕生から時を経ずにこの競技が普及したスコットランドを相手にしたものであったことも、想像に難くないだろう。

 試合は1872年11月30日にグラスゴーの郊外で行われ、0-0の引き分けに終わった。以後、両チームの対戦は頻繁に行われ、中でも1884年から100年間に渡って開催された「英国ホーム選手権」で連年対戦した。この大会は、英国内の4つのサッカー協会、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド(後に北アイルランド)の対抗戦で、例年春に行われる「イングランド×スコットランド」は、多くの年に優勝決定戦となって盛り上がった。

 今日に至るまで両代表は116回対戦し、イングランドの49勝26分け41敗という記録が残っている。そしてその戦いの多くが開催されたのが、グラスゴーの「ハムデン」と、ロンドンの「ウェンブリー」なのである。

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