日本サッカーの発展は著しい。多くの選手が、本場のヨーロッパで活躍している。だが、忘れてはいけないのは、そうした選手たちが素晴らしい指導によって才能を開花させていることだ。サッカージャーナリスト後藤健生が、見逃してはならないプロの指導者たちを紹介する。
■思いがけず出会った好試合
アグレッシブなサッカーを追求しているのはJ1の強豪だけではない。最近観戦したいくつかの試合で、僕はそんなアグレッシブなサッカーを見ることができた。
3月8日の日曜日に、僕はJ2・J3百年構想リーグのEAST-AのSC相模原対栃木SCという試合を見にいった。
この日は、首都圏ではJ1の試合がなく、J2・J3リーグも首都圏ではこの試合しかなかった。ともに、昨シーズンはJ3リーグの中位にいたクラブ同士だったから、こう言っては大変に失礼なのだが、「たいして期待しないで」観戦に行った。
ただ、連敗スタートだった相模原は第3節でJ2のモンテディオ山形を2対1で破ると、第4節ではザスパ群馬を5対0というスコアで破っていた。一方、栃木SCの方も2連敗の後、第3節では昨年までJ1リーグで戦っていた横浜FCに4対0で勝利していた。
実際、両者の対決は激しい攻め合いになった。
栃木SCは左サイドでシャドーの杉森考起やウィングバックの川名連介が最終ラインからのくさびのパスを受けてドリブルで積極的に仕掛けた。一方、相模原は右サイドバックの沖田空がタッチライン沿いで味方のサイドハーフ中山陸をどんどん追い越していったり、左サイドハーフの杉本蓮が外のレーン、内のレーンを使ってドリブルを仕掛けたりする。とにかく、ボールを持ったら前の選手を追い越して飛び出していくアグレッシブなサッカーだった。
強風の中でやりにくそうなところも見られたが、とにかく両チームがアグレッシブな姿勢を見せたことで、とても良いサッカーを見ることができた。
結果は4対0だったが、内容的には互角に近い攻め合い。ただ、相模原が相手のドリブルの仕掛けをうまく組織で吸収して守って決定機をつくらせなかったことが勝敗を分けた。









