■「焦らずに磨いていけば、かなり面白い選手に」

 レッドブルサッカーが形成するネットワークは、所属選手のキャリアアップを強力に支援する。RB大宮も各クラブとの結びつきを強め、選手の交流が活発化している。

レッドブルグループのクラブに入ることが、今回の移籍の決断にあたってものすごく重要な要素になった、と言うわけではありません。けれど、魅力を感じたのは事実です。こういうクラブからオファーが来たと家族に話したら、みんなが賛成してくれましたしね。僕自身はレッドブルが示したこれからのプランに共感して、レッドブルが求めるものを体現していきたいと思ったんです」

 トップカテゴリーのJ1ではなく、ひとつ下のJ2で戦うことについては? ディニースは「そこまで気にしなかったですね」と即答した。

「さっきも言ったように、クラブからの信頼と成長への後押しを感じることができたのが、今回の移籍を決めた大きな理由です。日本へ行って違う文化、違う人々、違うサッカー、違う言語、違う食事といったものに触れて、前向きに挑戦しようと」

 RB大宮の宮沢悠生監督は、ディニースの「学ぶ姿勢」を評価する。

「(加入前に)テレビ電話をさせてもらったときも、学ぶ姿勢のある青年だという印象を受けました。自分たちがやりたいサッカーを、とくに私がやりたいサッカーを体現してもらうには、学ぶ姿勢とかオープンマインドであることが大事だと思っていて、ブラジルでどういうサッカーをしていたのかは僕も知っているので、そのなかでこのサッカーに馴染もう、学ぼうという姿勢があります」

 ディニースは日々のトレーニングから、「前向きに挑戦しよう」とのメンタリティをしっかりと実践している。指揮官が続ける。

「球際でグッと出られるし、テクニックもある。186センチの長身でもある。そのうえで学ぶ意欲があるのは、彼の武器です。まだ若いですから、焦らずに磨いていけば、かなり面白い選手になると思っています」

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