■レッドブルはディニースを追跡してきた
その名前を、憶えておいたほうがいい。
いや、覚えようと思わなくても、これから何度も目にすることになるはずだ。Jリーグで存在感を示していくことにとどまらず、将来的には国際舞台での活躍も期待される。
それぐらいの逸材なのである。
RB大宮アルディージャに加入したカウアン・ディニースだ。
2004年3月7日生まれの22歳は、25年にブラジル2部リーグのアメリカ・ミネイロで頭角を現した。186センチ、75キロのサイズを持つMFは、ボタフォゴやコリンチャンスといった国内の強豪クラブから興味を示されるなかで、極東の島国へ針路をとったのだった。
ドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィヒ、アメリカMLSのニューヨーク・レッドブルズ、ブラジルのレッドブル・ブラガンチーノ、それにRB大宮が形成するレッドブルサッカーのネットワークは、若くて将来性のあるタレントの発掘に意欲的だ。各部門の担当者がオンラインなどでミーティングを重ね、絶えず情報を交換している。
ディニースも、そのネットワークが追跡してきたひとりだ。
レッドブルサッカーのヘッドオブスカウティングオペレーションを務めるエリオット・ウィリアムズは、「我々のグローバルスカウティングチームが、継続的に注目してきた選手」と明かした。
「彼がレッドブルのサッカーフィロソフィーにおける攻撃的MFとしての能力を発揮して、さらに成長するためには、RB大宮が最適な環境であると確信しています」
RB大宮でチーム編成を担うヘッドオブスポーツのスチュアート・ウェバーも、ディニースへの期待を隠さない。
「我々がオフェンスの選手に求める特徴を持ち合わせた、ポテンシャルの非常に高い選手」
RB大宮への移籍は2月9日に発表され、翌10日にチームに合流した。J2・J3百年構想リーグ開幕後の加入で、すでにチームは実戦に向けたコンビネーションを構築しているため、ディニースのJリーグデビューはそのタイミングをじっくりと見極めることとなった。







