引き分けは悪か?Jリーグ創設時の「全試合決着」ルール復活と「かつて3年で廃止された」過去からの教訓【Jリーグに「PK決着」は必要か】(2)の画像
「勝利に3、引き分けに1」の国際スタンダードにJリーグが合わせたのは、2005年。以後21シーズンの間、同じ制度だったが、今回の特別大会で「PK戦」が復活した。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 Jリーグでは秋春制への移行を前に、新しい試みとして百年構想リーグが行われている。この短期決戦となる特別リーグでは、PK戦が導入された。Jリーグでもかつては採用されていた懐かしい制度ではあるが、当時を知らない世代にとっては新鮮でもある。だが、ベテランのサッカージャーナリスト大住良之は、この制度は「邪道」であると考える。

■「引き分けは悪」なのか

「引き分けは悪」という考えを持つ人は少なくない。「悪」とは言わないまでも、「面白くない」という人は多い。昨年までのJリーグを見ていても、最後の最後までスタジアムを包んでいた両クラブ・サポーターの歌声が、同点のまま主審のホイッスルが鳴り、引き分けに終わると、スタジアムが不思議な静寂に包まれるのが常だった。

 勝てば歓喜の歌になる。負ければ励ましの声援になる。しかし引き分けの歌はないのである。こうした「文化」だから、リーグ戦でもPK戦をやってあくまで勝負をつけようと考える人が出てくるのも仕方がないのだろうか…。

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