Jリーグでは秋春制への移行を前に、新しい試みとして百年構想リーグが行われている。この短期決戦となる特別リーグでは、PK戦が導入された。Jリーグでもかつては採用されていた懐かしい制度ではあるが、当時を知らない世代にとっては新鮮でもある。だが、ベテランのサッカージャーナリスト大住良之は、この制度は「邪道」であると考える。
■「引き分けは悪」なのか
「引き分けは悪」という考えを持つ人は少なくない。「悪」とは言わないまでも、「面白くない」という人は多い。昨年までのJリーグを見ていても、最後の最後までスタジアムを包んでいた両クラブ・サポーターの歌声が、同点のまま主審のホイッスルが鳴り、引き分けに終わると、スタジアムが不思議な静寂に包まれるのが常だった。
勝てば歓喜の歌になる。負ければ励ましの声援になる。しかし引き分けの歌はないのである。こうした「文化」だから、リーグ戦でもPK戦をやってあくまで勝負をつけようと考える人が出てくるのも仕方がないのだろうか…。














