■鉄人は日本にいた!

 さて、世界のリーグでフィールドプレーヤーの「最多連続出場」が誰なのか、申し訳ないが調べることはできなかった。しかしその「候補」はひとり挙げることができる。ある日本人選手である。

 Jリーグでの最多連続出場記録は、ベガルタ仙台からサンフレッチェ広島にまたがるGK林卓人の235試合。ただしこのうち82試合は、仙台がJ2にいた時代のものである。フィールドプレーヤーの最多連続出場記録は、横浜F・マリノス日本代表の守備を率いた中澤佑二である。2012年の9月から2018年の8月まで7シーズン、199試合に出場し続けた。うち最後の178試合は「フルタイム出場」だったからすごい。

 しかしこの中澤も、イニャキ・ウィリアムズの251試合には及ばない。彼をしのぐ日本人選手、それは、落合弘である。

 落合は1966年に日本サッカーリーグの三菱重工に加入、その年の開幕戦、4月10日に東京の駒沢競技場で行われた日立戦でFWとして出場し、開始11分にやはり「新人」の杉山隆一のパスを受けて先制点を叩き込むという鮮烈なデビューを飾った。そしてそれから35歳で迎えた1981年までの16シーズン(!)、260試合、落合はJSLで「全試合出場」を続けるという偉業を成し遂げるのである。

 しかもその間の260試合はすべて先発で、途中交代もわずか3試合。1968年の最終節から1980年の第10節まで、なんと211試合にわたって「フルタイム出場」を続けたのである。これを「鉄人」と言わず、誰がその名に値するだろう。

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