■東南アジアの多様性

 東南アジアの他の国でも、同じような経験をしたことがあります。

 東南アジアというのは、さまざまな宗教が入り混じった地域です。

 たとえばマレーシアは多民族国家ですが、先住民であるマレー人はイスラム教徒(ムスリム)です。また、インド系の多くはヒンドゥー教などインド系の宗教を信仰していますし、中国系の華人は道教徒や仏教徒です。また、どの民族にもキリスト教を信じている人がいますし、少数ながら中国系のムスリムもいます。

 インド系や中国系の人は、英国植民地だった時代に錫鉱山やゴム園などの労働者として連れてこられた人たちの末裔です。

 イスラムの教えによってムスリムは酒を飲んではいけないのですが、東南アジアでは比較的戒律が緩いのでムスリムでも酒をたしなむ人がいます。また、中国系の人は何でも食べて、何でも飲む人たちですから、もちろん酒も大好きです。

 だから、街中でも日本と同じように酒を売っているだろうと思ったのですが、少なくとも僕が泊まった安ホテルの周りではなかなか酒が手に入らず、近所を歩き回りました(同じクアラルンプールの中でも地域によって違いがあるような気がします)。

(2)へ続く
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