大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第181回「ワールドカップはアディダスのための大会?」(1)日本代表のユニフォームで27年間息づき続ける「お馴染みの3本線」の画像
日本代表のユニフォームには、デザイン新しくなろうとも変わらぬものがある。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような、「超マニアックコラム」。今回は、3本線の憎いやつ。

■「色々」ある日本代表ユニフォーム

「Y3」という、いささかわけのわからない「メーカーロゴ」はともかく、私は「先代」の日本代表ユニフォームをとても気に入っていた。

 日本代表のユニフォームは「青」ということになっているが、1999年以来アディダス社が独占してつくってきた歴代のユニフォームを見ると、青といっても「水色」から「紺色」までかなりの振り幅がある。そこに白などを使ったデザインが加わると、ピッチ上に選手が広がったとき、同じチームかと疑うほどの違いようだった。そのなかで私は紺色系のものが好きで、しかもデザインが目立たないすっきりしたものを好んできた。

 最悪は2020年から21年にかけて使われた「秋晴れ」(以下、ユニフォームのテーマタイトルはアディダス社による)だった。紺、青、水色、白の「迷彩柄」のユニフォームは、選手たちがピッチ上に広がると、とても散漫な感じに見えた。ワールドカップ・アジア最終予選のホームゲームでオマーンに負けたのもこのユニフォームだったし、その直前には、やや不完全燃焼に終わった「2020東京オリンピック」もこのユニフォームだった。

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