■森保監督の指示「シャドーで入るから…」

 11月のボリビア戦でも、ゴールを決めることができました。後半から左シャドーのポジションで投入され、まずは町野修斗選手のゴールをアシスト。その7分後、今度は上田綺世選手とのコンビネーションから、自分でゴールネットを揺らしました。

 あのゴールシーンは、僕の得意な形でした。上田選手からの落としを受けるとき、後ろから相手ディフェンダーが来ているのは分かっていました。だから、得意のフェイントで少しズラしてシュートコースを作ったんです。

 あの状況なら、キーパーは間違いなくファーサイドに跳ぶだろうと読んでいました。だから、あえてディフェンダーの股間を狙った。股間を抜ければ、多少コースが甘くても入る可能性が高い。他のディフェンダーも体を投げ出してブロックに来るので、その間を通すイメージでした。狙い通りに決まって、本当に良かったです。

 代表では22試合に出場して10得点。ここにきて、ゴールという目に見える結果が続いているのは、フランスへ移籍してから、そして今、2部リーグでプレーしている経験も含めて、日々積み上げてきたものが形になってきているからだと思います。プレーの幅が広がっている実感もあります。

 ボリビア戦では、1-0でリードはしていたものの、少し試合が膠着していました。僕が投入されるとき、森保監督からは「シャドーで入るから、ボールを受けてゲームメイクしてほしい」と指示を受けました。

 流れが良くない中でピッチに入ったので、まずはボールを引き出して、良いリズムを作ることだけを考えていました。結果的に、アシストとゴールでチームの流れを変えることができたのは、大きな自信になりました。

 ワールドカップ本番では、先発だけでなく、途中出場からの“ゲームチェンジャー”としての役割も重要になってくるはずです。どんな役割でも、チームの勝利のために全力を尽くす準備はできています。

つづく

中村 敬斗(なかむら けいと)。2000年7月28日生まれ、千葉県我孫子市出身。身長180cm。ポジションはフォワード、ミッドフィールダー。三菱養和SCユースを経て、2018年にガンバ大阪でプロキャリアをスタート。その後、FCトゥウェンテ(オランダ)、シント=トロイデンVV(ベルギー)、LASKリンツ(オーストリア)など欧州のクラブを渡り歩き、2023年夏からフランスのスタッド・ランスに所属。2024-25シーズンにはリーグ・アンで日本人選手最多となる11得点を記録。各年代別の日本代表に選出され、2023年3月にA代表デビューを果たした。日本代表としては通算22試合出場10得点を記録している(2025年11月時点)。

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