後藤健生の「蹴球放浪記」第298回「正月とサッカーの不思議な縁」の巻(2)金田喜稔、木村和司、風間八宏…「夢の中盤」が香港で躍動も遠かったW杯の画像
スペイン・ワールドカップ予選、日本対中国戦の入場券。提供/後藤健生

 2026年が始まった。蹴球放浪記・後藤健生も穏やかに新年を迎えたが、それもサッカーあってこそ。正月とサッカーの間には、切っても切れない関係があるのだ。

■唯一の天皇杯決勝「欠席」

 さて、僕は、その1968年元日のNHK杯からずっと元日の天皇杯決勝を観戦し続けています。

 おかげで、年末年始は東京にいるしかありません。年末年始に家族旅行に行くとか、スキーに行くとか、温泉に入りに行くということは無縁な人生でした(まあ、好きでやっていることなのですが……)。

 ワールドカップやヨーロッパ選手権はたいてい6月、7月に開催されるので、たとえば夏至の日を海外で過ごすことはしょっちゅうあります。しかし、元日を海外で過ごすということは、これまでにたったの1回しか経験がないのです。

 それは、1981年の正月のことでした。

 1982年にスペインで開かれるワールドカップのアジア・オセアニア第1次予選のグループ4が、1980年12月から翌1981年1月4日まで、香港で開催されたのです。

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