G大阪の準決勝敗退で分かったフル代表「決勝トーナメント突破」のカギ【サッカー日本代表の未来を照らす「育成年代」のホープたち】(3)の画像
日本代表の成長は、若き選手たちの育成にかかっている。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 日本サッカーは「右肩上がり」の成長が続いている。男女の代表チームや欧州での個々の活躍が目を引くが、そのベースにあるのは「選手育成」の充実だろう。サッカージャーナリスト後藤健生が、日本サッカー界の未来を照らす「才能」たちに目を向ける!

■日本代表が抱える「問題点」

 こうして、日本のユース年代の選手の能力はどんどん上がっている。

 世界大会の予選を兼ねたアジアカップでは苦労しても、U-20でも、U-17でもワールドカップでアジア最上位の成績を残すのはたいてい日本代表である。

 2025年の大会でも、U-20日本代表はチリで開かれたU-20ワールドカップに出場してグループリーグを首位通過。ラウンド16ではフランス相手に日本がボールを握り続け、圧倒的に攻め込み続けた。しかし、延長戦まで120分戦って、とうとうゴールを決めることができず、逆に延長戦終了間際にPKを取られて涙を呑む形となった。

 カタールで行われたU-17ワールドカップでも、日本はヨーロッパ・チャンピオンのポルトガルを抑えて首位でグループリーグを突破。ラウンド32で南アフリカに快勝。ラウンド16では北朝鮮相手に苦戦を強いられたものの、PK戦で勝利して準々決勝進出に成功したが、オーストリア相手に互角以上の戦いをしながら1点差で敗れてしまう。

 あらゆるカテゴリーの大会で、男子の日本チームはグループリーグを突破することが多くなった。だが、ノックアウト方式(いわゆるトーナメント)に入ってから、なかなか勝ち切れないのだ。フル代表も、これまで4度も決勝トーナメントに進みながら、1回戦目を突破したことがない。

 現在のような状態を見ていると、むしろ、日本チームが決勝トーナメントで上位に行けないことのほうが不思議なくらいだ。いったい、何が原因なのか? そのあたりに、日本サッカーの課題あるいは問題点が存在するのであろう。

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