■「新しいジェフの歴史が始まります」
交代と指揮官のメッセージにチームは即座に呼応する。
後半24分、石川大地のサイドチェンジから右サイドバックの髙橋壱晟がドリブルで前進すると、ゴール前へアーリークロス。FWカルリーニョス・ジュニオがヘッドで合わせる。後半に入ってからチームの初シュートがゴールネットに突き刺さった。
先制点した千葉は重圧から解き放たれた。徳島が猛攻を続けたものの、千葉がホームの大声援も味方に付けながら攻撃を跳ね返す。そして1-0のままついにタイムアップを迎え、フクアリに歓喜の時が訪れた。
千葉のJ1復帰は17年ぶり。J2の千葉しか見たことがないサポーターも増えた。復帰の感慨に浸るサポーターと、初めてのJ1に胸躍らせるサポーターとが混ざり合っている試合後のスタンドの光景には16年間という年月の長さが表れていた。
それは選手も同様だ。2009年の等々力で降格を経験した選手は、今や米倉恒貴しかいない。37歳のチーム最年長選手になった彼は、当時1歳だった姫野と記念写真に収まった。チームを代表してサポーターにメッセージを送った米倉は「新しいジェフの歴史が始まります」と宣言。生まれ変わった猛犬がJ1に帰ってくる。
■試合結果
ジェフユナイテッド千葉 1-0 徳島ヴォルティス
■得点者
69分 カルリーニョス・ジュニオ(千葉)










