ベルギーで日本人対決が実現した。ストライカーとGK、役割的にも直接対決となった2人の明暗が分かれ、日本のファンも複雑な声を上げている。
現在の日本代表は、ほとんどの選手がヨーロッパでプレーしている。ワールドカップ優勝を狙うサムライブルーとしては、当然のことだろう。
その日本代表の海外組にも、どんどん新しい選手が加わっている。GKの野澤大志ブランドン、ストライカーの後藤啓介も、今後の成長と活躍が期待される選手たちだ。
野澤は2024年に日本代表に初招集された22歳。まだ出場機会こそないものの、今年6月にベルギーのロイヤル・アントワープへと移籍し、さらなる高みを目指している。
一方、後藤はまだ20歳という若さながら、すでに海外でのプレーは3シーズン目を迎えている。今年ついに日本代表デビューを飾り、注目を集める存在になろうとしている。
その2人が、ベルギーの地で相まみえた。現地時間12月3日、ベルギーカップのラウンド16で、野澤が所属するアントワープと後藤らシントトロイデンが対戦したのだ。
見どころは早々に訪れた。アントワープに先制を許した2分後、野澤が守るゴールを後藤が打ち破った。
バックパスを受けた野澤に、シントトロイデンの黄色いユニフォームが襲いかかる。42番を背負った後藤だ。
やや低い位置からだったが、ボールを蹴ろうとする野澤に、猛然とダッシュして激しく詰め寄る。すると、その勢いのままに、野澤の蹴ったボールを足に当てて押し込んで、ゴールネットを揺らした。さらに、後藤は後半にも、野澤が守るゴールを陥れている。









