26年間の「J2の番人」を卒業!水戸ホーリーホック優勝の立役者を直撃(2)父母との映像も話題!キャプテン大崎航詩が語る涙の理由とJ1で「対戦が楽しみ」なチームの画像
J2で悲願の初優勝を果たした水戸ホーリーホック。その立役者のひとり、キャプテン大崎航詩に直撃した。撮影/重田航

■「まだ終わっていないから」母親の言葉に涙

 11月29日の第38節の大分トリニータ戦を2-0で勝利して、J2リーグ優勝とJ1昇格を成し遂げた水戸ホーリーホック。

 水戸の今シーズンの躍進には、いくつかの理由を上げることができるが、筆者が重要なポイントと考えているのは、ゲームキャプテン大崎航詩(27)のボランチ転向によって、チームの中盤が安定したことである。

 記事前半で説明した理由以外にも、大崎のボランチ起用には、理由がある。実は、シーズン開幕前、水戸は左ききのボランチを獲得しようとしたのだが、話がまとまらずに獲得できなかった経緯がある。

 そこで、左ききの大崎をボランチにコンバートする案が出てきたのである。

 森監督が「分岐点」と言ったのは本当のことで、あの札幌戦以降、ボランチ大崎の誕生によって、水戸が勢いづいたのは確かなことである。

「サッカー批評」でも11月23日の第37節のV・ファーレン長崎戦(1-2で水戸の敗戦)での現地独自カメラの映像を記事として取り上げたが、世間でも大きな話題となった。

 大崎の背中が映し出される。大崎はスタジアムをしばらく見渡して歩き出す。次に映像は、スタジアムにいる彼の両親のところに行き、母親に「まだ終わっていないから」と声をかけられて涙する大崎の背中が映し出される。話題のこの動画について大崎本人に話を聞いた。

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