■「ピッチ上のプレーを凝視し続けるべき」なのに…
もちろん、パソコンやスマートフォンの画面で紙のものとまったく同じメンバー表を見ることはできます。
しかし、これではやはり見にくくて不便なのです。僕が、インターネット世代より年齢が上だからなのかもしれませんが、それだけではありません。
試合中は、本来サッカー記者はピッチ上で繰り広げられているプレーを凝視し続けるべきだと僕は思っています。セットプレーでプレーが止まったときでも、やはりピッチ上で何が起きるか見ているべきです。
そんなときに、ピッチ上の光景からパソコンやスマホの画面に視線を移動すると、焦点を合わせたり、明るさの変化に合わせて瞳孔を調整したりする必要があるので、かなり見にくいのです。
一部の記者のように画面でDAZNの画面ばかりを見ていたり、試合中だというのにSNSに何か書き込んでいる人にとっては画面上のメンバー表を見るのに抵抗はないのでしょうが、ピッチ上のプレーを見ているときにチラッと視線を動かして選手のデータ(たとえば身長・体重とか、今シーズンの出場試合数とか)を見るのには、やはり紙のほうが使いやすいのです。
ぜひ、来シーズンからは紙のメンバー表の配布再開をお願いしたいものです。









