■「サッカーの原理原則はオランダで学んだ」
――森監督へのインタビューは、どうなんでしょう。監督会見で私は厳しい質問をするので、直接、話を聞くと情が出てしまって、突っ込めなくなるような気がするんですよね(笑)。それに監督のほうが断ってくるかもしれないしね。まあ、それは考えてみます。
林 森監督は選手の調子がいいのか悪いのかはよくみています。極端なことを言えば、その試合で得点をとって活躍したのに、次の試合ではメンバーから外したりするんです。そこが平等なんだと思います。
普通は点をとったら、次の試合にも使われると考えますよね。その週の練習で、ちょっと調子に乗ったプレーをしたり、フィーリングが他の選手とマッチしないとか、ふだんの取り組みや考え方、生活面まで選手のそういったところを見ているんですよね。
チームコンセプトにもある「やりきる」「走りきる」「勝ちきる」を全力で取り組んでいなければ、土俵には上がれないですね。
監督はそのあたりが明確になる選考をしているので、平等に見えるのかと思います。
――林コーチにとってオランダで学んだことは今、水戸で生かされていますか?
林 存分に生かされています。サッカーの原理原則はオランダで学んだことから始まっています。前への推進。試合中にシステムを変化させる。選手の立ち位置を変える。戦術を変更する。いつ選手を交代するのかのタイミング。今、水戸のトレーニングで落とし込んでいることは、オランダで学んだことが基礎になっています。
――では最後に、これだけ聞かせてください。シーズン前に今シーズンの目標は立てましたか?
林 シーズン初めに立てました。1試合平均1.5点を奪う。攻撃担当としては、なんとしてもそれは実現したいです。
残り5試合は死闘の繰り返しになります。もし、その目標を実現できたら、おのずと自動昇格が見えてくると考えています。