■ドイツやスペインも「日本対策」
だが、手放しで喜ぶのはまだ早い。
ブラジルは「日本対策」などお構いなしにテストのための試合をしてきた。
だが、もしワールドカップ本大会で再び顔を合わせたとしたら、今度はアンチェロッティ監督も真剣に「日本対策」を講じてくるだろう。
前回のカタール大会で日本に苦杯を喫した記憶のあるドイツやスペインだって、次回は日本を倒すためにあらゆる対策を練り上げるはず。メキシコやアメリカのような中堅国が日本対策を講じるのは当たり前だし、その他の国は(たとえばオーストラリアがアジア最終予選でやったように)日本相手には引き分けで十分とばかり、ゴール前にバスを置いて守備を固めてくるかもしれない。
そういう、相手が「日本対策」を敷いてきた場合でも、それを打ち破って、あるいはその裏をかいて、得点できるようにしなければワールドカップ優勝など夢物語に終わってしまうのである。
11月シリーズの相手は日本にとって「格下」の相手となるようだ。彼らは、9月シリーズ、10月シリーズの日本代表と対戦相手の動きを分析して、さまざまな「日本対策」をしてくるはずだ。森保監督をはじめ日本のスタッフには、戦術的にそれを引っ繰り返してもらいたいものである。