■足りていない「エリアの中」での仕事

大住「できれば南野にはペナルティーエリアの中で仕事をしてほしかったけど」

後藤「そうだけど、中盤が危ういから戻ってきていたんだよ」

大住「確かに中盤でのプレーはとても良かったと思うんだけど、チームとして今回一番足りなかったのが、ペナルティーエリアでの仕事だった。誰もあまりできていなかったよね。あのパラグアイを相手に、難しいことなのかもしれないけど」

後藤「パラグアイの監督は、中を固めちゃっていたからね。でもその分、外ではけっこう楽にプレーできていた。先月のアメリカ遠征では両アウトサイドが守備に追われて、そちらにばかりエネルギーを費やしていたけど、今回は両サイドが気持ち良く攻撃していた。伊東純也と中村敬斗が、すごく生き生きとやっていたんだけど、実際には相手がそうさせてくれていたという感じだね。パラグアイのフォーメーションは4-2-3-1なんだけど、2列目の3人が全員内側に絞って、インサイドハーフ的なプレーをしていた」

大住「シャドーみたいだったよね」

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