【2025年J2「第31節」ジュビロ磐田vsRB大宮アルディージャ「徹底分析」】50m級のスーパーロングシュートも!監督交代の大宮が見せた「攻撃の迫力」の違い 失われなかったアグレッシブな姿勢【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
スーパーロングシュートを決めたRB大宮・FWカプリーニ  撮影/中地拓也
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■逆転勝利は1度だけのRB大宮が驚異の巻き返し

【J2リーグ第31節 9月27日 19時03分キックオフ 磐田 3ー4 大宮 ヤマハスタジアム】

 驚異の逆転劇だった。

 J2リーグ第31節が9月27、28日に開催され、8位のRB大宮アルディージャは27日、7位のジュビロ磐田とアウェイで対戦した。

 試合3日前に長澤徹監督が解任され、宮沢悠生新監督のもとでこの試合の挑んだRB大宮は、開始14分で2点のビハインドを背負った。

 今シーズンのRB大宮は、先制された試合の勝敗が1勝3分8敗である。逆転勝利は4節のレノファ山口FC戦に限られる。一方の磐田は、先制した試合の勝敗が14勝2分1敗である。

 データから判断すれば、RB大宮はこの時点ですでに追い詰められている、と言うことができた。

 ところが、この日は違うのだ。27分に直接FKから決定機を生み出すと、1トップのオリオラ・サンデーの背後への抜け出しを生かしつつ、相手DFラインが後退すればパスワークを生かして突破を図る。3人のCBからの縦パスも効果的で、連続して決定機を作り出していくのだ。攻めている時間帯もゴールの予感が薄かった過去数試合とは、「攻撃の迫力」が明らかに違った。

 前半アディショナルタイムには、1点差に詰め寄る。右ウイングバック関口凱心が、磐田左CBヤン・ファンデンベルフの背後へパスを通す。磐田GK三浦龍輝が飛び出して処理するが、一度はキャッチしたボールをこぼしてしまう。これをFWカプリーニが、すかさず蹴りこんだ。

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