■「時間をコントロールする」特別な才能
若手の活躍にも注目すべきだろう。
すでにA代表にも選出されたベレーザの眞城は日本中から注目される選手となっている。テクニックの高さと遠いスペースまで見通せる戦術眼を持つMFだ。また、ボールを受けて、そこでパスのリズムに変化を加えることによって味方がスペースに入り込むのを待ったり、相手DFの足を止めたりできる。つまり、時間をコントロールする特別な才能を持った選手だ。
ベレーザではボランチでプレーしながら、得点機にはしっかりゴール前に飛び出して得点にも絡み、今季もすでに3ゴールを決めていることは先ほども紹介した。
7対0で大勝したジェフ千葉レディース戦で、楠瀬監督は大量リードで余裕がある中、79分にトップの樋渡百花に替えてベテランMFの宇津木瑠美を投入し、眞城をトップに置く采配を行った。
眞城は昨季もほとんどボランチで起用されていたが、松田岳夫前監督も「本来なら前のポジションに置きたい」と語っていた選手だ。楠瀬監督がこれから眞城をどのように使っていくのかにも注目したい。








