■見どころたくさんの「4000年」都市

 武漢三鎮の「三鎮」というのは「3つの町」という意味です。

 湖北省の省都、武漢は人口1100万人の大都市ですが、中国屈指の大河、長江が南北に流れており、その長江に西から流れてくる漢江が合流しています。つまり、2本の川によって「T」の字を横に倒したような形で3地区に分かれているのです。長江の東側が武昌。漢江の北が漢口。南が漢陽で、3都市が合併してできたのが武漢市です。

 体育中心(スポーツセンター)は漢陽側、湖北省博物館は武昌側にありました。

 なにしろ、かつての楚の中心で、4000年を超える歴史を持つ都市だけに、勾践の剣以外にも見るものはたくさんありました。観光地は2つの大河が合流する近辺に集中していますから、地下鉄やバスに乗れば、どこにも簡単に行くことができます。

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